土用の丑の日に食べるウナギ

 

🌞 夏の風物詩「土用のウナギ」と税理士のひとこと

こんにちは、税理士のくりはらです。
毎年この時期になると、ウナギ屋さんの行列や、スーパーの特設コーナーが目を引きますね。
今日は、**「土用のウナギ」**の由来と、飲食業経営や税務の観点からのポイントについてお話します。


🍀 土用のウナギって、何?

「土用」とは、季節の変わり目にあたる約18日間のこと。
特に、夏の土用(7月下旬〜8月上旬)の丑の日にウナギを食べる習慣が有名です。

この習慣の始まりは江戸時代。
夏場はウナギの売れ行きが悪いのを心配したウナギ屋が、学者の平賀源内に相談したところ、

「丑の日に『う』のつくものを食べると夏バテしない」
というキャッチコピーを考案。
これが評判を呼び、土用の丑の日=ウナギが定着したといわれています。

つまり、江戸時代に行われたマーケティングですね。


🍀 飲食店経営者の皆さまへ

この時期は、ウナギ専門店だけでなく、日本料理店や居酒屋などもウナギメニューで売上が伸びるチャンスです。
ただし、ここで注意したいのが「繁忙期の利益管理」です。

売上が上がると、こんなリスクも

✅ 材料費の高騰(ウナギの仕入れ価格は毎年変動が激しい)
✅ 一時的な売上増による消費税や所得税・法人税の納税資金不足
✅ 無理な仕入れで在庫過多・ロスの発生

特にウナギは高価な食材なので、原価率が非常に高くなりがちです。
仕入れ・人件費・販売価格のバランスを見ながら、あらかじめ損益計画を立てることが大切です。


🍀 税理士からのアドバイス

💡 消費税の観点

売上がこの時期に跳ね上がり、課税売上高が1,000万円を超えると、翌々年から消費税の課税事業者になる場合があります。
特に個人事業主や小規模法人は、消費税の免税事業者の基準に気をつけてください。

💡 決算対策

夏の繁忙期の利益をそのままにしておくと、期末に思った以上に税金が増えてしまうこともあります。
節税のための設備投資や、福利厚生費の活用も検討しておくとよいでしょう。


🍀 まとめ

ウナギのように夏にスタミナをつけるのは大切ですが、経営も同じで「夏バテしない財務体質」を整えることが重要です。
繁忙期の売上をうまく活かして、健全な経営と税務管理をしていきましょう。


暑い夏、元気に乗り切るためにウナギを味わいつつ、ぜひ一度、決算や税金の見直しも考えてみてください!

ご相談はいつでもお気軽に。
皆さまのご発展を心よりお祈り申し上げます。